アレルギー性鼻炎
くしゃみ、鼻水、鼻づまりでお困りの方へ。根本的な治療で症状改善を目指します
アレルギー性鼻炎について
アレルギーとは、ある原因物質(アレルゲン)が体内に侵入した際、生体がIgEという抗体を介して異常な免疫反応を起こす状態で、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりを3主徴とします。
季節性と通年性のアレルギーがあり、それぞれ異なる原因物質(アレルゲン)が存在します。
2019年の疫学情報では、アレルギー性鼻炎の有病率は49.2%、スギ花粉症は38.8%と報告され国民病といえます。
主な原因物質(アレルゲン)
季節性
- スギ
- ヒノキ
- カモガヤ
- ブタクサ
- カビ一般
- シラカバ
- ハンノキ
通年性
- ダニ
- ハウスダスト
- ゴキブリ
- ネコ上皮
- イヌ上皮
症状
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが3主徴となります。これ以外に、アレルギー性結膜炎、蕁麻疹、食事性アレルギー、運動誘発性アレルギーやアナフィラキシーを認める方もあり、問診にて詳細に聴取させていただきます。
3主徴
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻詰まり
その他の症状
- アレルギー性結膜炎
- 蕁麻疹
- 食事性アレルギー
- 運動誘発性アレルギー
- アナフィラキシー
診断・治療
問診で3主徴(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)を確認します。その他に、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの有無、ペット飼育歴や職業歴なども聞かせていただきます。次にアレルゲンを特定するために血液検査で血清中抗原特異的IgE抗体を測定します。
治療には原因物質(アレルゲン)除去と回避が重要です。花粉が原因であれば、花粉が目や鼻などの粘膜に付着しないようにする予防対策が大切で、外出時の帽子、眼鏡、マスクなどの着用や花粉が付きにくい服装(綿、ポリエステルなど)を着るようにします。加えて、空気清浄機で室内の空気をきれいにすることも効果的です。
薬物療法としては、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬を基本として、症状に応じて、点鼻薬や点眼薬を使用していきます。いずれも早期の治療開始がお勧めです。
なお、当院ではスギ花粉症、通年性アレルギー性鼻炎(ダニ・ハウスダスト)に対する舌下免疫療法を受けることができます。舌下免疫療法は現在、スギ花粉症と通年性アレルギー性鼻炎に対して保険適応となりますので、いつでもご相談ください。